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COFO Chair Pro 2 レビュー/リクライニングして寝られるデスクチェア、5年使ったアーロンチェアと比較してみると?

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今回、COFOさんからデスクチェアの新製品「COFO Chair Pro 2」のレビュー依頼がありました。リーズナブルな価格で購入できるデスクチェアです。

……しかし、私が日常的に使用しているのはハーマンミラーのアーロンチェア。明らかに価格帯が違うし、忖度したレビューになるのもなんだし、念のため担当の方に確認しました。「アーロンチェアとの比較でもいいですか?」と。すると「もちろんです!」と快諾いただいたので、記事後半ではアーロンチェアとの比較を交えてレビューしていきます!

COFO Chair Pro 2を組み立てる

今回紹介するデスクチェアは、COFO Chair Pro 2。「2」とあるように、従来のCOFO Chair Proの後継機種となります。ただ、Chair Pro自体は販売が継続されるそうで、ハイエンドのCOFO Chair Premium、ミドルレンジのCOFO Chair Pro 2(本製品)、エントリーモデルのCOFO Chair Proという製品ラインナップになるそうです。iPhoneで例えると、16が出ても15が併売されているようなものですね。

COFO Chair Pro 2は、Makuakeで応援購入できるようになっています。開始直後の最安プランは25%OFF(税込44,999円)でしたが、すでに受付が終了していて、他のプランから選ぶようになっています。

今回はCOFO Chair Pro 2のサンプル品を提供いただいてのレビューになります。

COFO Chair Pro 2、最初で最後の難点は「組み立て」!

数日後、巨大で重たいダンボールが届きました……そう、COFO Chair Pro 2は組み立て式なのです。※有償の組み立てサービスもあります。

4年前にアーロンチェアを購入したときは完成済み品で届いたので、デスクチェアの組み立てはほぼ初めて。うまく組み立てられるでしょうか。なお、2人で作業することが必須のようです。

iPhoneが小さく見える
COFO印の軍手が2組入っています

ダンボールを開け、一つ一つパーツを取り出して、組み立てを始めていきます。床を傷つけないよう、プチプチのシートが入っていました。軍手といい、シートといい、配慮が行き届いていますね。パーツはそのほとんどが金属製、不意に落とさないよう気をつけて作業しましょう。

デスクチェアを支える脚を組み立て
キャスター付きの脚が完成

座面やアームレストの取り付けは、重くて大変。製品のダンボールを作業台にして、進めていきます。ネジで固定する間、パーツを支えていないといけないので、2人で作業しないと危なっかしいです。

ダンボールを台座にして作業します
どのパーツも重い

できあがった座面をシリンダーに差し込めば、一旦組み上がりです。ここまでくれば、ほぼ終わったも同然。最後に、ヘッドレストやハンガーフックを取り付けていきます。

一旦組み上がった
ヘッドレストとハンガーを取り付け

というわけで、完成しました。写真と文章だけで見るとあっという間ですが、ここまでに要した時間は約1時間。場所を確保して、説明書を開いて、パーツを確認して、組み立てて……かなり大変でした。

完成したので座ってみます
アーロンチェア(右)との比較

その後、COFO Chair Pro 2を使い続けて1ヶ月ほど経っているんですが、振り返ってみるに最大の難関は「組み立て」でした。特に重量物を持ち上げたり支えたりしないといけないので、2人確保できない場合は、組み立てサービスを利用することを強くオススメします。

COFO Chair Pro 2とアーロンチェアと比べて、いい点・惜しい点

さてさて、少し時代を遡りまして、2020年のコロナ禍で私の所属する会社はフルテレワークに突入。リビングの椅子で作業したり、安いデスクチェアで作業したため、ほどなくして重めの腰痛を発症しました。健康には変えられないな、と奮発していいオフィスチェアを買おうと思い、いくつかのショールームに行って、最終的にアーロンチェアを選びました。多くの人がオススメしているように、やはりアーロンチェアなのか、と実感しました。

そして今、約5年座って慣れたアーロンチェアとCOFO Chair Pro 2があります。両製品の価格差はおよそ4倍程度。アーロンチェアと、COFO Chair Pro 2、どれほど違うのか比較してみました。

アーロンチェア
COFO Chair Pro 2

ちなみに今回試させてもらったCOFO Chair Pro 2は、新色ライトグレーです。アーロンチェアのミネラルもグレーだけど、こちらは色温度低め(ブルー寄り)。COFO Chair Pro 2は色温度高め(イエロー寄り)です。

まずは見た目。左がアーロンチェア、右がCOFO Chair Pro 2。何が違うのか、それは見た目の存在感です。COFO Chair Pro 2は、X状にクロスした骨太なランバーサポートがあり、これが大きな存在感を醸し出しています。アーロンチェアを使い慣れていると「威圧感あるなあ」となりました。

アーロンチェアとCOFO Chair Pro 2の背面

とはいえ、その威圧感のぶん、COFO Chair Pro 2は多彩な機能があります。

COFO Chair Pro 2の方がアーロンチェアより良い点は?

まずは、ヘッドレストなんですよ。これがあるのが最高!です。作業していて首周りがちょっと凝ってきたら、頭を置いて休めたい。でもアーロンチェアにはヘッドレストがありませんでした。COFO Chair Pro 2にはあります!

アーロンチェアにヘッドレストはない……
COFO Chair Pro 2のヘッドレスト

アーロンチェアを選んだとき、ヘッドレストの存在を考慮していなかったので、購入後はしばらく純正オプションのヘッドレストがないか、社外品でヘッドレストは無いか探し回った……くらいには欲しかったのです。

COFO Chair Pro 2のヘッドレストは、頭の向きに合わせて調整が可能、後頭部をそのまま預けることもできるし、首を預けることもできる。画面を見すぎてちょっと疲れたな、という時に頭を置く場所があるのはとてもいいものです。

下げておけば首を支える
2箇所の関節で細かく調整可能

2つ目は、フットレストです。足を投げ出せるので、ちょっと休憩したいときや、リラックスして作業したいときに重宝します。これがあるとないとでは大違いですし、よくあるオットマンやフットレストと違って、場所を取らないのは超メリットです。引き出すだけだし、不要な時はしまっておけます。

フットレストは座面の下にある
座面の下から引き出す

3つ目、標準付属しているハンガーフックも良いです。夏場はあまり気にしませんが、冬場になってくると、ジャケットをかけたり、コートをかけたりできます。後付けできないチェアが多いので、ハンガーのオプションがあるチェアは貴重です。

ヘッドレストの後ろにあるハンガーフック

デスクチェアにジャケットをかけてシワをつけてしまったり、コートをかけて裾を引きずったことのある人は、必ずハンガー付きのチェアを選ぶべきです。

ヘッドレストの後ろにあるのがハンガー
ロングコートも余裕でかかる

※一応、Amazonなどで探せば汎用のチェアハンガーはあるんですが、設置しても安定しなかったり、取り付けづらかったりします(実際に試しました)。専用のハンガーが用意されているのって、ありがたいんです。

4つ目、使ってみて楽なのが、腰を支えるランバーサポート。アーロンチェアにもランバーサポートはありますが、深く座らないと当たらないので、COFO Chair Pro 2の主張してくるランバーサポートの方が「支えてくれている」感があって、楽です。しかもこれ、3段階で深さが調整できるので、深めに欲しいとき、今はいらない時で選択できます。

アーロンチェアはポスチャーフィット
COFO Chair Pro 2のランバーサポート

ランバーサポートがあると、腰を支えてくれるし、猫背でもお尻が後ろにいくのを防いでくれます。3段階で調整できるので、ちょうど良い加減を探してみてください。

背もたれと同じプロメッシュ
3段階で傾斜を調整可能

5つ目、ランバーサポートの効力を最大限活かすことができるのが、背もたれの調整機能です。座高の高い人は上げたり、小柄な人は下げたりして調整できます。ヘッドレストやランバーサポートの位置がぴったりの位置に来るはずです。

背もたれが下がった状態
背もたれを上げた状態

この5つの良い点で、自分の身体にフィットした座り心地を手に入れることができるのです。最初のうちはフィット感が落ち着かないかもしれませんが、かなり細かく調整できるので、自分に最適な位置を見つけられるはずです。

127度のリクライニングで、休憩でもちょっとした仮眠でも!

そして、COFO Chair Pro 2にはリクライニング機能があります。このリクライニング機能、なんと100度から127度まで倒すことができます。127度まで倒すと、仮眠できるくらいの傾斜になります。これにフットレストを引き出せば、身長173cmの私でも足を投げ出して寝ることができます。

最大リクライニング+フットレスト
リラックスして仮眠できます

アーロンチェアはこうはいきません。リクライニングはそれほど倒せませんし、寝れる程ではありません。

そして、気が利いているのは、左右のアームレストです。このアームレストは上下に10cm、前後に5cm動かせるんですが、さらに外側に180度回転ができます。回転することに何の意味が?と思われるかもしれません。なんと、回転することで傾斜が変わるのです。これ、リクライニングで横になる際に、腕がちょうどいい位置に来るのです。

通常状態のアームレスト
180度回転すると手前に下がります

座ってみないと、この良さは分からないかもしれませんが、本気で休めるデスクチェアに仕上がっています。

COFO Chair Pro 2の惜しい点は?

COFO Chair Pro 2は完成度が高く、取り立てて欠点はありません。ただ、アーロンチェアと比べてみると、いくつか気になる点がありました。

これは私の感覚ですが、お尻周りがちょっと硬い。同じメッシュ生地でもクッションのように柔らかい座面のアーロンチェアと比べると、COFO Chair Pro 2の座面はメッシュ感が強く、座り心地の面ではちょっと硬く感じました。

アーロンチェアの柔らかい座面
COFO Chair Pro 2の座面は硬め

また、座面の最大高がちょっとだけ足りない、と感じました。アーロンチェアではちょっと高めの座面で座っていたこともあり、もう少し高さが欲しいなと思いました。(アーロンチェア リマスタード Bサイズの座面高さは37.6-57.9cm、COFO Chair Pro 2の座面高さは44-50cm)

アームレストに関しても、アーロンチェアは厚みと弾力のあるアームレストですが、COFO Chair Pro 2は硬め。使う頻度は高くないものの、しばらく、ちょっと腕を置いたときに「あれ?硬い?」と感じるシーンがありました。

アーロンチェアのアームレスト
COFO Chair Pro 2のアームレスト

最後は重量です。COFO Chair Pro 2は重いです。アーロンチェアもCOFO Chair Pro 2も静音キャスターなので、動かすときは静かですが、アーロンチェアのつもりでCOFO Chair Pro 2を動かすと、「なかなか動かない(重い)」と感じました。

アーロンチェアとCOFO Chair Pro 2のキャスター

重いということは床に負担をかけるということ。フローリングを傷つけたくない人は、マットを敷きましょう。

というわけで、作業メインであればアーロンチェアに座り心地の面でアドバンテージはありますが、ちょっとした休憩や仮眠のことも考えるなら総合的な使い勝手では、COFO Chair Pro 2にも十分勝ち目はあります。

私個人的には、ヘッドレストとフットレストの存在が大きいですね。特にヘッドレストは、首や肩を労るには欠かせません。1ヶ月ほどCOFO Chair Pro 2を使って、まだ1回もアーロンチェアに戻っていません。機能が少ないアーロンチェアには戻れないかもな……と感じています。(この記事もCOFO Chair Pro 2に座りながら書いています)

まとめ:COFO Chair Pro 2は“QoW”を上げてくれるデスクチェア

COFO Chair Pro 2の快適さは、なんだかゲーミングチェアのようでした。見た目はデスクチェアなのに、機能性はゲーミングチェアなみ、座り心地もアーロンチェアと比べて悪くありません。使う人に合わせた細かい調整もできます。

COFO Chair Pro 2は、QoW(Quality of Work)を上げてくれるデスクチェアと呼んでもいいでしょう。これからデスクチェアを新調される方は、ぜひ選択肢に入れてほしい製品です。

ただし、くれぐれも組み立ては2人体制で、あるいは組み立てサービスを利用しましょう。


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